【MONOLOGUE】
回帰点
美しい線
言霊
祝福された人
空への道具
鉄の意志
百花繚乱
復讐
泡沫人
祈り
軟禁
隣の君
声と電話とやっぱりあなたと

学生
死臭
憂鬱
Photo By Nagano

昔のノートに君の文字を見つけた

懐かしいノートに記した記憶をたぐろうと
紙をめくっていると、些細な落書きや走り書き
その中に君からのメッセージを見つけた

君の言葉は今思えばなんとも切実で
もがき苦しんでいたであろう君をそこに見た

明日の予定
君へのプレゼントの候補
雑多な言葉が並ぶなかにぽつんとかかれた君の言葉

まるで今の私をさとすかのようなその言葉

これは、もうつながらない二人に残った最後の思い出

君にもらったなにもかもを
もう捨ててしまった

プレゼントされたアクセサリーも洋服も
月日が私の記憶も少しずつ消して
もう君と一緒にいた日にちがどれだけだったのかも解らない

気持ちがまさにそこから離れているのだから

それなのにこの言葉と文字は
どうして涙が出るほどに私に優しいのだろう

嫌いな君ばかりを思い出していて君を憎むことで許そうと
そうした日があったから
私が思い出す君はろくでもない人間だったけれど

愛しいくらいにこんなに些細なことで思い悩む君だったんだ
繊細な文字は繊細な君の心そのもののようだ

今なら素直になれそうだ
今更素直になれそうだ